総合型選抜では学力試験が課されることもあるので学力の底上げを狙った対策も求められる

総合型選抜では学力試験が課されることもあるので学力の底上げを狙った対策も求められる

総合型選抜では様々な面で学力が問われます。
小論文では漢字力、表現力、論述力を、面接は主にその学生の人となりを評価しますが、口頭試問がある場合は専攻分野に関わる知識の幅と深さが問われます。
また総合型選抜では高校3年間の5段階評価の成績を平均した評価も合否の判断基準になることがありますし、大学によっては出願基準になるところもあります。
このほかに共通テストを含めた学科試験が課される場合があります。
大学によって合否判定にどの程度の比率で影響するかは違いますが、こうした場合は高校3年間の学習内容や復習などが必要になるので、過去問題を用いた対策が求められます。
一般入試と同じくらいとはいかなくても、小論文や面接、口頭試問といった総合型選抜特有の対策と並行して学科の勉強に力を入れる必要があります。
総合型選抜なので一般入試のように教科の成績だけで合否が決まるわけではありませんが、以前のAO入試との違いは学力評価を必須としている点なので、試験内容に合わせた対策を早めにすることが求められます。

大学や専門学校で行われている総合型選抜の書類審査と対策とは

大学や短大、専門学校で行われている総合型選抜の入試については、受験生が提出するエントリーシートや、高校からの推薦状や調査書で書類審査が行われます。
そのほかにも、学力試験や小論文、面接、グループディスカッションなどを経て、最終的に学校側が求めている学生かどうかを選考して合否が決まるのが一般的です。
書類審査に必要な書類については、学校により異なる場合が多く、どのような書類を用意すれば良いのかを出願前にしっかりと確認する必要があります。
また、志望理由や入学後の学習意欲が問われる入試のため、入学後に学べることについて学校の公式HPやパンフレット、オープンキャンパスで情報収集しておき、志望校にどのように自己PRできるかが重要なポイントになります。
総合型選抜の試験対策としては、エントリーシートや小論文の内容や文章の書き方などを高校や塾の先生に添削してもらってから、志望校に正式な書類を提出するのがおすすめです。

著者:藤江昌史

筆者プロフィール

岩手県北上市生まれ。
試験合格のために、総合型選抜の書類審査や対策について執筆しています。